血尿が出るのに元気なポメラニアン|検査の結果「無菌性膀胱炎」と言われた話

血尿が出たのに元気なポメラニアン|無菌性膀胱炎の体験
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※この記事は飼い主としての個人的な体験談です。症状が出た場合は必ず動物病院で診てもらってください。

愛犬のペットシーツが赤くて、ぎょっとした。

でも本人はいつも通り元気で、ごはんもよく食べる。「これって様子を見ていいの?それともすぐ病院?」と悩みました。

結論から言うと、うちのポメラニアン(当時1歳8ヶ月・オス)の場合は、動物病院で検査した結果「無菌性膀胱炎」という診断でした。

結石でも細菌感染でもないらしく、推奨されたフードと水分摂取の工夫で、今は血尿の頻度が激減しています。

同じように「血尿は出るけど元気」という状況で迷っている飼い主の方に、我が家の体験が少しでも参考になればと思って書きました。

目次

ある日突然、ペットシーツが赤かった

最初に気づいたのは妻でした。

朝、ふうた(うちのポメラニアン)がトイレを済ませたあとのペットシーツを見て、「もしかして血かな?」と。

ポメラニアンの血尿が混じったペットシーツ
※ポメラニアンの血尿が混じったペットシーツ

おしっこの中に赤いものが混じっています。鮮血そのものというより、おしっこに赤が溶けたような色合いでした。

でも、ふうた本人はいつも通り。

元気そうに舌を出しているポメラニアンのふうた

普通に遊んで、ごはんもしっかり食べて、おしっこのときに痛がる素振りもありません。あまりにも普段通りすぎて、「これは様子を見ていいやつなのか?」と判断に迷いました。

血尿の頻度としては、毎回ではなく3日に1回くらい。

その間、妻と一緒にネットで調べまくりました。

膀胱炎、腫瘍、前立腺の病気——出てくるワードはどれも不穏で、調べれば調べるほど不安が大きくなる。「血尿の色が濃いほど内臓側(=出血位置が体の奥)の可能性がある」という情報を見つけて、ふうたの場合は鮮血に近い色だから比較的大丈夫かもしれない、と自分を落ち着かせたりもしました(※あくまでネットで見た情報で、正確性は保証できません)。

とはいえ、ネットの情報を見れば見るほど安心したり不安になったりの繰り返しで、結局ちゃんとした答えは出ない。「これは病院に行かないと分からないやつだ」と腹を括りました。

結局、3日に1回ペースが2週間ほど続いたところで、動物病院に連れて行くことに。

今振り返ると、もっと早く行ってもよかったかもしれないけど、「元気だから様子見でいいかも」という気持ちと「でも血だしな…」という気持ちで、判断が揺れていた2週間でした。

動物病院へ:尿検査の結果

連れて行ったのは、以前ふうたが前足を骨折したときにお世話になった病院です。

かかりつけというほどの頻度では通っていないものの、検査や処置までしっかり対応してくれる少し大きめの病院で、先生も親身。「あそこなら安心して任せられる」という感覚があったので、迷わずそこに予約を入れました。

受診当日、ふうたは特にビビる様子もなし。骨折で入院した経験があるからか、病院という場所そのものへの抵抗感がないようです。ある意味たくましい。

大きめの病院ということもあって、予約していても処置の状況次第で1時間以上待つことも。この日も、受付から会計までトータルで2時間ほどかかりました。

検査は尿検査。採尿はその場で行うため、ふうたは奥の処置室へ連れて行かれて、自分たちは待合室で待つことに。

採尿方法は「カテーテル尿」というやり方で、尿道から細いカテーテルを挿入して尿を採取する方法だと、先生から事前に説明がありました。雑菌の混入を抑えて検査精度を上げるためのものだそうです。

採取した尿のうち、細菌検査については外部の検査機関に送って詳しく調べるとのことで、結果は後日。「院内で全部見て終わり」ではなくて、ちゃんと外部に出して検査してくれるんだと、その丁寧さに少し安心しました。

会計は税別5,600円。

骨折・入院で10万円を超える経験をしているせいで感覚がバグっていて、「こんなもんか」という感想でした(参考にならない比較ですみません)。

そして肝心の検査結果はというと結石もなし、細菌感染もなし。「血尿が出ているのに、原因らしい原因が見当たらない」という、ちょっと意外な結果でした。

診断は「無菌性膀胱炎」だった

先生からの説明を要約すると、こうでした。

「細菌は出ていないけれど、炎症はある。なので膀胱炎ではある」。これが「無菌性膀胱炎」という診断名でした。自分は初めて聞く言葉で、「そんな膀胱炎もあるのか」というのが正直な感想です。

結石でも細菌感染でもないと分かって、ホッとした気持ちと、困惑した気持ちが半々でした。

大きな病気じゃないと分かって安心する一方で、「細菌じゃないなら抗生物質で治すわけにもいかないし、これってどうやって治すんだろう?」という不安が残ったからです。

一生付き合うやつなのか、自然に治まるものなのかも分からない。「原因がはっきりしている病気」のほうが、飼い主としてはむしろ気が楽なのかもしれない、と思いました。

診察中、先生から「水はしっかり飲んでますか?」と聞かれた場面がありました。これに自信を持って答えられなくて、「えっと、まあ、普通に…?」とふわっとした返事になってしまった。

後から振り返ると、普段の飲水量をなんとなくでも把握しておけばよかったなと思います。給水器の水位を朝晩で見比べるくらいでも、聞かれたときに答えられる材料になる。これは今回の反省ポイントです。

治療方針は、最初の数日分のお薬と、

ご飯を尿ケア用のフードに切り替えてみましょう、という提案でした。

フードはサンプルをいただいて、家で試してみることに。妻とは「ひとまず大きな病気じゃなくてよかったね、ご飯変えて様子見よう」と話しながら帰宅した記憶があります。

余談ですが、診察のときに「血尿が出たペットシーツの写真」を見せられたのは、先生にとっても判断材料として役に立ったようです。色や量の記録を残しておくのは、症状の説明をするうえで地味に効きます。これも、今回学んだことのひとつでした。

推奨された療法食。ヒルズc/dを選んだ理由

※ここから先はあくまで我が家の選択の話です。療法食は獣医師の指導のもとで給与するものなので、必ずかかりつけの先生に相談してから決めてください。

診察のとき、病院から渡されたサンプルは2種類でした。

ひとつはヒルズの「c/d マルチケア」、もうひとつはロイヤルカナンの「ユリナリーS/O」。どちらも尿ケア用の療法食で、まずは試して食いつきが良いほうを選ぶことになりました。

結論から言うと、うちはヒルズc/dを選びました。理由は単純で、近所のペットショップでの入手性が良かったから。

ロイヤルカナンも食いつきは悪くなかったんですが、近所だと取り扱いが少なくて、毎回探し回るのがしんどい。ネットで買う前提ならどちらでも変わらないと思うので、「食いつきで選ぶ」「入手性で選ぶ」のバランスで決めるのがいいかなと思います。

切り替えは、それまで食べていた一般食に少しずつc/dを混ぜながら、段階的に進めました。ふうたの食いつきは特に問題なし。療法食って嗜好性で苦戦するイメージがあったので、ここはちょっと拍子抜けでした。

切り替え後の体調面は、便が少しだけゆるくなったかもしれません。

ただ、固形ではあるレベルで、心配するほどではない範囲。あとは飲水量が明らかに増えた実感があります。これはc/dの成分設計(塩分量を調整して飲水量を増やすような作りになっているとパッケージに記載があります)の効果なんだと思います。「水を多く飲ませる工夫」みたいな特別なことは何もしておらず、フードを変えただけでこれが起きたのは正直驚きでした。

価格は、正直高いです。ドライ3kgで1万円近く。一般的なフードなら2袋買えるくらいの感覚で、これを継続するのは家計的にじわじわ効いてきます。

今は大きめのペット用品店で買うことが多いですが、Amazonや楽天のほうが店頭よりは安く買える印象です。

ちなみにうちはずっとドライタイプで、ウェットは試したことがありません。ウェットも選択肢としてはあるはずなので、食いつきや水分補給を重視するなら検討してもいいかもしれません。

ポメラニアンのふうたがヒルズc/dを食べている様子

経過:完全には消えないが、激減した

療法食に切り替えてから、血尿の頻度は明らかに変わりました

それまで3日に1回ペースだったのが、今は月に1〜2回程度。出ない月もあります。「完全になくなった」とは言えないけれど、以前と比べると別世界みたいな感覚です。

今も血尿が出るときは、だいたいストレスが重なっているときな気がしています。お留守番が続いたとか、環境が変わったとか。確証があるわけじゃないんですが、「あ、最近ちょっとかわいそうだったかも」と振り返ると、そういうタイミングと重なっていることが多い。

なので今は、血尿を「ふうたのストレスサイン」として受け取るようにしています。出たときは焦って病院に走るというより、「最近もっと遊んであげられてたっけ?」と生活を見直すきっかけにする感じ。

再受診のラインは明確に決めてはいないけれど、数日連続して出るとか、本人の元気が明らかに落ちているようなら、別の原因を考えて診てもらうと思います。あとは、別件で病院に行ったときに「最近の血尿の頻度」を先生に伝えるようにしています。一回きりの受診で終わりにせず、かかりつけの先生に経過を共有し続けるのが、地味に大事だと感じています。

飼い主として気づいた「ストレスとの関係」

無菌性膀胱炎と診断されてから、血尿のタイミングを観察し続けていると、なんとなく傾向が見えてきました。

はっきりした因果関係は証明できないけれど、環境の変化や高ストレスな状況のあとに、血尿が出やすい気がするというのが正直な実感です。

一番わかりやすいのが、実家に泊まりで預けるとき。これはかなりの確率で出ます。

実家には家族が6人いて、食事の時間はケージに入れることも多い。実家にはもう一匹ポメラニアンがいるんですが、そちらがよく吠える子で、つられてケージの中で吠えたり、不安になっているのかもと思う場面があります。

「人が多い」「ケージに入る時間が増える」「相性が微妙な犬がいる」——ふうたにとって、いくつかのストレス要因が重なる環境なんだと思います。

ドッグランや病院の帰りは今のところ目立った傾向はないので、「慣れない場所=必ずアウト」というわけでもないようです。ただ、滞在時間が長くなるほどリスクは上がる気がしていて、「短時間ならまあ大丈夫」という感覚でいます。

今も続けているケア

療法食への切り替え以外に、日常でやっていることをまとめておきます。

フードはヒルズc/dを継続

血尿の頻度が激減してからも、「戻したらどうなるか」を試す気にはなれず、そのまま続けています。

②水はこまめに替える

もともと朝昼晩で交換していたけれど、それに加えてふと気づいたタイミングでも替えるようにしています。入れたての水のほうがよく飲む気がするので。浄水やペット用の添加剤は特に使っていません。

散歩の時間と距離を少し伸ば

あとはボール遊びを多めにする。共働きなのでお留守番はどうしても発生するんですが、帰ってきたときによく褒めてあげるようにしています。ストレスをゼロにするのは無理でも、「帰ってきたら楽しいことがある」という感覚を作ってあげたいな、と。

健康診断に行

年に一回は行こうと決めて。血液検査の結果、腎臓は問題なしでした。膀胱炎が続いていると腎臓への影響が心配になることもあるので、数値として確認できたのは安心しました。(肝臓の数値が少し高かったのはまた別の話。)

同じ症状で悩んでいる飼い主の方へ

「血尿が出てるけど、本人は元気そう。これって様子を見ていいの?」

たぶん、このページにたどり着いた方の多くは、そういう状況だと思います。

わかります。すごく迷う。

血尿という言葉のインパクトは大きいのに、本人はごはんを食べてふつうに遊んでいる。「大げさかな」「また元気になったら笑い話になるかな」と思いたい気持ち、うちも2週間それで揺れていました。

ただ、うちの体験から言えることがひとつあるとすれば、原因は病院に行かないと分からない、ということです。

結石なのか、細菌感染なのか、うちみたいに無菌性なのか——症状の見た目だけでは区別がつかないし、ネットで調べても答えは出ない。行ってみて初めて「大きな病気じゃなかった」と分かる。

忙しいのも、すぐ動けない事情があるのも、みんなそれぞれあると思います。ただ、時間を作って、早めに診てもらえると安心できるので、一度受診をしてみてください。

血尿が出たのに元気なポメラニアン|無菌性膀胱炎の体験

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